お別れの会

12時から父の「お別れの会」を開きました。
父は、自分の葬儀はしてくれなくていいから、と何度も言っていたのですが、亡くなるまで仕事をしていたこともあり、兄と話し合って、お別れの会を開きました。親族と職場の方々、その前に勤めていた大学の関係の方々と、父の教え子の方々、思っていたよりたくさんの方が駆けつけてくださり、ありがたく思いました。
式場では、父の若い頃から現在までの写真を20枚ほど使って編集されたDVDを映し、父が好きだったモーツアルトのレクイエムを流しました。離れて暮らしていたこともあり、来て下さった方のほとんどをお名前でしか知らなかった私たちですが、父は長年、私たちや孫たちの成長をとても喜んで皆さんにお話ししていたそうです。
夕方、父と一緒に実家へ戻りました。どうも、倒れる前日まで、好きだった日本酒やビールも飲んでいたようです。好きな仕事を最後までして、好きな物を食べ、お酒も飲めて、きっと幸せな人生だったのだと思います。母が亡くなった後、とにかく私たちに迷惑をかけたくないと言い続けた父でしたが、あまり実家へ帰らなかった私に、最後はこうして2週間も一緒に過ごす時間をくれました。私がアメリカに発ち、この一年はずいぶん寂しい思いをしていたとも聞きました。ごめんなさい、でもありがとう。母と二人で久しぶりの楽しい時間を過ごしてくれるよう祈ります。